2018年度 年頭所感


2017年は、創業事業であるEC受託開発事業を関連会社に移管するなど、大胆な事業の絞り込みを行う一方で、成長分野であるマーケティングプラットフォーム事業において積極的な人材採用を進めるとともに、優秀なミドルマネジメント人材獲得による組織の高度化にも取り組んでまいりました。また、これに伴い東京オフィスを拡張・移転、2017年10月より大阪・東京の二拠点を本社とする二本社制に移行するなど、体制強化に努めてまいりました。

この結果、商流プラットフォーム事業では事業移管に伴い売上高は縮小いたしましたが、マーケティングプラットフォーム事業の成長が寄与し、全社売上高は過去最高を更新することができました。
他方、営業利益は前年比で減益となっておりますが、これは連結従業員数が98名から122名(24名増)となるなどさらなる事業拡大に向けた体制強化を進めてきた結果であります。

また、2017年5月には、2020年9月期における連結売上高目標を30億円とする中期経営方針を公表し、その実現に向けた計画を始動いたしました。
中期経営方針では、当社が提唱する「マーケティングロボット・三階層モデル」に沿った重点開発テーマを設定し、革新的なサービス開発に向けた取り組みを進めております。
なかでも、当社がこれまで国内トップクラスのインターネット広告効果測定サービスを通じて蓄積してきた、国内有数のビッグデータを活用し、より付加価値の高いサービスを提供していくことが成長の鍵になると考えています。
2018年9月期においては、これを加速するため、マーケティングツールの提供会社等30社との新規連携を進めてまいります。

もう1つの重要テーマとして、「マーケティング・セールス体制の強化」をさらに進めてまいります。マーケティングプラットフォーム事業は、顧客の継続利用が数年に及ぶストック型のビジネスです。同様のモデルで成功している海外競合企業は、この中長期的な顧客収益「ライフタイムバリュー」を見据え、マーケティング・セールスへの積極的な先行投資により、高い売上高成長率を実現しています。当社はこうした海外競合との競争に勝ち残るべく、積極的な投資を継続してまいります。

これら経営方針の下、社員一丸となって中期経営目標の達成に向けて取り組んでまいります。

本年もどうぞよろしくお願いします。

代表取締役 岩田進