こんにちは、イルグルムのわです。
今回は、大手Sierから転職し、イルグルムが提供する「アドエビス」の製品開発に日々携わるプロジェクトマネージャーに、自社サービス開発の魅力や今後の目標についてインタビューしました。

――イルグルムに入社するまでの経歴を教えてください。

最初から自分の技術に方向性をつけたくないと考えて、大学卒業後、一社目は独立系のSierに入社しました。そこではシステムエンジニアとして、様々な企業の案件に携わりました。アンドロイドアプリの開発や、WEBサービスとアプリを連携させた新規サービスの立ち上げ、電力自由化が始まった時には関連システムを構築したりと、幅広い業務を経験させてもらいましたね。とにかくいろんな分野の仕事を経験してみたかったので、研究所に常駐して研究開発に参加したこともあります。

そうやって、さまざまなシステム開発に携わるなかで、あるサービスのプロジェクトで、企画段階から関わることになったんです。SIerの業務の多くはすでにある程度企画が決まった状態でスタートしますが、この案件ではその方針を決める段階から開発側も参加し、企画側と協力してより良いサービスを作り上げられたことに格別の面白さを感じました。
次はひとつのサービスにじっくり携わってみたいと思うようになり、自社独自のソリューションを開発する自動車メーカーに転職しました。

――自社サービスの開発は楽しかったですか?

はい。二社目では、車に付随するサービス開発として、販売する視点と、開発する側からの視点の双方から意見を出し合い、販売戦略を落とし込み、コスト面や仕様などサービスの理想像を一緒に追及する経験ができました。車のデータをクラウド上で処理して連携したり、車とインターネットをつなげるサービスの立ち上げなど、ここでも新しい技術に挑戦しながら、ひとつのサービスをブランドとして育てていく、自社製品開発の楽しさを実感しました。

――なぜ、転職されようと思ったんですか?

自社サービスに携わるようになって、自分たちのサービスだからもっと早いスパンで新機能の開発やシステムの改善を行って、どんどん育てていきたいと思うようになったんです。二社目は大手自動車メーカーだったこともあり、開発期間がやや長期化傾向にありました。そこで次は、開発サイクルの早いサービス開発に携わってみたいと考えるようになりました。

――転職先としてイルグルムを選んだ理由を教えてください。

ITであれば、扱う分野に拘りはありませんでした。イルグルムが提供している「アドエビス」は、WEBマーケティングツールとしてトップクラスのシェアがあり、その開発現場には他にはない魅力がありそうだと感じていました。
そこで、どんな製品なのか興味をもってサービスサイトをのぞいてみたんですが、とにかく新機能のリリース間隔が早いんですね。2カ月に1回のペースでリリースしてるのには驚きました。これは間違いなく意思決定や開発速度が早い組織であると感じました。

もうひとつ、求人要件にマネジメント業務も入ってたんです。キャリアの次のステップアップとして、組織の体制を構築するマネジメントも行いたいと考えていたので、そこに挑戦してみたいというのもありました。

あとは、面接してくれたメンバーの話から、現場での意思決定が尊重されている印象を受けました。自分にとって「速度」は重視したいポイントだったので惹かれましたね。運用チームも社内にあって障害対応の当番制度があることも紹介してくれたんですけど、何かアラートが起きてもみんな集まってきてくれるというのも、いいなと思いました。ピンチの時に組織的に協力しあえる文化って、なかなか他にはないんじゃないかと感じましたね。

――入社後はどのような業務をされていますか?

開発本部のなかで、アドエビスの機能や、データの取得処理、システムの裏側で分析をする処理などを開発するチームに所属し、プロジェクトマネージャーをしています。

業務としては、特に入社後初めてプロジェクトマネージャーとして関わったプロジェクトが思い出深いですね。
アドエビスは、マーケティング効果測定プラットフォームとして、インターネット上に出稿されているさまざまな広告の効果を計測し分析する環境を提供しています。お客様のマーケティング活動を成功させるためには、その大元となるデータを正しく取得する仕組みが欠かせません。その仕組みと密接な関係にあるのが、定期的にアップデートされるブラウザ各社の仕様です。
その仕様が大きく変わり、従来の仕組みのままではデータの取得に影響が出るということが判明しました。業界でも大きな話題になったこの仕様変更に向けて、プロジェクトを立ち上げることになりました。

要件面では、ブラウザの仕様の確認と、今後どのような変更が入ってきそうかを加味した対応案の検討、プライバシー保護の観点も交え複数出てきた対応案のスケジュールやコストの比較、どの案に絞り込んでどのように仕様に落とし込み実装するか、お客様側で発生する作業の影響範囲やヒアリングなどを。運用面では、既存の機能との整合性や変更点、お客様の導入のしやすさ、案内方法など。
これらを、社内の技術研究チーム、企画チーム、サポートセンターチームなど、各チームと一斉に連携しながら、2カ月で方向性をまとめました。私自身も、いままで経験してきたネットワークやインターネットの知識や要件定義のスキルを活かすことができたと思います。

――大きなプロジェクトをまとめてみていかがでしたでしょうか。

クリティカルなプロジェクトでしたが、自社サービスとしての面白さを実感できたプロジェクトでもありましたね。トップシェアのサービスを提供している企業として、それぞれの分野のプロが社内にいること、そのプロたちと力をあわせて、サービスの将来を見据えた最新のブラウザ動向をベストと思える形で機能に落とし込めたのは、本当に楽しかったです。
深堀した情報とスムーズな連携のおかげで方向性の決定も早く、これまでの経験から最低1年はかかりそうなところを、半年でリリースすることができましたし、プロジェクトを通じて今後の開発スキームも確立することができました。部を横断したプロジェクトマネジメントも認められ、現在は課長としてチームもまとめる立場となり、ステップアップも感じています。

――今後挑戦したいことを教えてください。

「速度」をさらにあげていきたいですね。現状はプロジェクトマネージャーやキーパーソンに負荷が集中していることで、プロジェクトの同時進行が思うようにいかないこともあります。進化の早いWEBマーケティングに関わるツールであるアドエビスとしては、複数の開発ロードマップがひけるようになることで、プロジェクトを同時進行でき、市場のニーズをより素早く反映したサービスになると考えています。あらゆる「速度」を追及して、世の中にある課題でアドエビスでしか実現できないこと、お客様や社会やイルグルムにとっても価値のあることを提供していきたいです。
そのために、どんなメンバーであっても開発プロジェクトが推進できるような組織を目指して、チームマネジメントにも注力したいですね。

――イルグルムのおすすめポイントを教えてください。

サービス全体でももちろんなのですが、開発チームのなかでも、AWS活用、負荷対策、アドエビスの仕様、コーディング、アーキテクチャ、プロジェクトマネジメントなど、「この領域ならこの人」というメンバーが揃っています。あと、自社のサービスが好きな人が多いですね。自分たちの作ったものに誇りを持っている。だから、より良いサービスを目指せる環境にあると思います。
お互いの領域は尊重しつつ、プロジェクトは最短で進まないといけないので、間違えていることも遠慮せず指摘しあえる、忌憚なく言いあえる関係性も嬉しいですね。最近はチームとしてもお互い求めているものがわかってきました。「これお願いします」って言ったら既に作業が完了していたということもあったり。これも自社サービスの開発現場ならではかなと思います。この環境は本当に楽しいです(笑)

――イルグルムはどのような人におすすめでしょうか。

自分の領域以外は関与しないという会社もあると思いますが、イルグルムは、ちょっとお願いしたら、自分事として首を突っ込んで来てくれるメンバーがとにかく多いです。面接で聞いた状況と同じなんですよ(笑)なので、そういった積極性を持った方だといいですね。

あとは、アドエビスの開発には日々新しい技術を積極的に取り入れています。例えば、運用が大変だけどこれまでの延長線上にある技術と、使ったことはないけど将来を見据えると試してみたい技術、2つの解決策があったとして、通常会社側は安定をとりがちですが、開発現場の意見を尊重してもらえることも多いんです。
学びを常にアップデートする必要はありますが、新しい技術にやりがいや楽しさを見出せる人にはおすすめの環境だと思います。
サービスの未来像を描きながら、一緒に成長していく醍醐味がありますよ。

自社開発だからこそできることで、サービス独自の価値を追求していきたいという言葉が印象的でした。
イルグルムでは、アドエビスを一緒に成長させるメンバーを募集しています。
採用サイトもぜひご覧ください。