数回にわたってお届けしている、イルグルムのリブランディングプロジェクト。
最終回はブランドムービー制作のようすをお届けします。

新社名の利用開始を間近に控えた2019年7月某日、我々は動画撮影の現場にいました。
場所は歴史ある黒澤フィルムスタジオ様です。

新社名お披露目のタイミングで、既存の言菓に由来を持たない「イルグルム」という企業の世界観もお伝えする機会にしたいと考えていました。
シンボルマークの完成によって世界観がひとつ可視化されたイルグルムですが、動いたり音が加わることで、さらに表現できることがあるのではないのかと考え、ブランドムービーを作成することになりました。

どのような映像になれば世界観が伝わるか?
企業理念である「Impact On The World」には、「小さな Impact の積み重ねが、やがて世界を揺るがす大きなうねりとなる」という思いが込められていますが、我々の象徴である輪ゴムが飛ぶ瞬間もまさにひとつの「インパクトが起こっている瞬間」と言えるのではないか。

弊社公式サイト「企業理念」より

さらに輪ゴムの様々な表情を捉えることで、 シンボルマークに込めた無限の可能性を際立たせ、常識にとらわれないオリジナリティーを表現できるのではないか。

今回のリブランディングプロジェクトをご担当いただいたTSDO様と、映像制作のプロであるLIGHT THE WAY様(”道を照らす”というお名前にかなりの親近感を感じます)に、輪ゴムを中心としたストーリーをご提案いただきました。

撮影にあたっては、輪ゴムを飛ばす手のモデルが必要です。
プロの方にご依頼すると著作権等いろいろクリアしないといけないことがあるとのことで、社内でオーディションを行うことになりました。
メンバーの腕を何本か撮影して選んでいただいた結果・・・代表の岩田がモデルに決定しました。

シーンの説明を受ける岩田。この日のために腕がつるつるです。

スタジオは天井が高く、たくさんの機材がならんでおり、撮影、照明、編集など携わっていただくすべての方がプロフェッショナルという圧倒される空間です。

機材に囲まれたブースで輪ゴムを飛ばし、さまざまな角度から撮っていきます。

一瞬で飛んでいく輪ゴムを超スローで撮影することで、肉眼では追う事のできない動きを捉えることができます。
今回は国内に数台しかないという超高性能なカメラで撮影いただきました。

演技指導中

真剣な表情

一回飛ばすごとにモニタでチェック

ワンシーンごとに輪ゴムを飛ばすこと数十回。
腕や指の位置、飛ばす角度、タイミング、光の当たり方などを少しずつ調整しながら撮影と動きの確認を繰り返し、ベストなシーンを探していきます。

スーパースローで撮影した輪ゴムはこんな感じです。
ぴゅーんと飛んでいっているようで、実はかなり複雑な形をしています。

こんな一瞬の世界が存在するとは

スローにした世界はモニタの中にしか存在しないので、確認も大変です。
スタッフの皆様には遅い時間までご対応いただきました。

 
こうして撮影いただいたたくさんのシーンをつなぎ合わせて出来上がったショートムービー。
次々と形を変えながら飛んでいく輪ゴムが、やがてイルグルムになる。
輪ゴムがメインアイテムであること、さらにスーパースローで撮影した輪ゴムの動きは想像以上に面白く、なかなか他では見ることのできないタイプのムービーに仕上がりました。

完成ムービーはこちらからどうぞ!(ぜひ音をONで)
Impact On The World

このムービーのように、力強くしなやかに形を変え、たくさんのインパクトを起こしながら、未来へと向かう組織でありたいと思います。

改めまして、今回のリブランディングプロジェクトに関わっていただきましたすべての皆様にお礼申し上げます。
ありがとうございました!