2017年11月2日、「ADEBiS Partner Forum 2017 in Autumn」を開催しました。パートナーリレーションシップの強化を目的に初開催となった今回のイベント。パートナー様向け提供プログラムの発表の他に、「アドエビスの進化のその先」をテーマに、今後の成長戦略と製品ロードマップの発表が行われました。
ハートツリー株式会社様、株式会社アトラエ様にもご協力いただき、マーケティングの最新事例を発表いただきました。
150名を超えるパートナー様にご来場いただき、盛況のうちに幕を閉じた「AD EBiS Partner Forum 2017 in Autumn」。その様子をご紹介します。

各セッションのレポート

2020年を見据えた企業戦略とその取組み

株式会社ロックオン
代表取締役社長
岩田 進

当社代表取締役社長岩田は本イベントの冒頭で、「今日は、リリースから13年目を迎えるアドエビスのこれまでと今後の取り組みについてお話しする場としたい」と表明。事業誕生からこれまでを振り返った。

アドエビスの誕生のきっかけは、学生時代のインターネットとの出会いにさかのぼる。当時よくあったアクセスカウンターを見て、来る人によってコンテンツが変わることに衝撃を受け、「インターネットは面白い。これは成長産業に違いない。」と確信したと語る。

早くからインターネットの双方向性に注目し、ユーザーの意志を持ったクリックは、すなわちニーズであると考え、このユーザー行動の分析は新しいコミュニケーションの形になると思いついた。これが現在のアドエビスを立ち上げるきっかけとなったと述べた。

2004年のリリース以降、時代の変化やニーズにあわせて進化を続け、8,000社以上で導入され、300社以上のパートナー様にご支援いただくサービスに成長。その結果、国産のマーケティングテクノロジーとして一定のポジションを築くことができた。

今後のマーケティング課題である、「市場規模の縮小」、「メディアの多様化・ニーズの高度化」、「労働力不足の解消」にもデータは強力な武器になるとし、アドエビスのデータ活用支援策を紹介した。

今後については、データ活用プラットフォームとして、積極的に開発を続ける姿勢を示すと共に、 「人とテクノロジーは一緒になって初めて価値がある。パートナーの皆様と一緒に推進していきたい。そのための支援プログラムを準備している。」と締めくくった。

【基調講演】お客様を感動させるブランドマーケティングとは?

ハートツリー株式会社
代表取締役
服部 進 氏

マーケティングリサーチ、ブランドマーケティングの両方を経験し、大手製薬会社で大ヒット商品を生み出したハートツリー株式会社の代表取締役服部氏は、真のマーケティングとは、お客様に長く愛される商品を作りだし育てること。つまり、商品を「ブランド化」することであり、ブランド化とは、「お客様を感動に導くこと」であると事例を交えながら説明。

お客様を感動に導くにはデータから事実を把握し、事実に基づいた仮説で意志をもって決断することが重要であると語り、マーケターの意志が何より重要だと述べた。

講演の最後には、当社代表取締役社長の岩田と対談を行い、ヒット商品を生み出す法則を分析した結果、共通要素は「意志を持った人がいること」だったとし、支援企業には客観的事実をもってマーケターの決断をサポートして欲しいと語った。

【活用事例】アドエビスとの連携だからできるこれからのデータドリブンマーケティング

株式会社アトラエ
Green マーケティングチーム
杉山 聡氏

株式会社アトラエでは、「Green」という成果報酬型求人メディアを運営している。これまでは、媒体ごとに異なる指標で広告を評価していたが、統一指標で広告を評価できないことに課題を感じていた。
そこで、アドエビスの広告接触履歴データを使い、アトリビューション分析を行った。 「従来のラストクリック評価をコンバージョン直前100件の接触広告評価に変更し、広告媒体ごとにROASに基づいたKPIを算出するようにした。それをもとに広告を運用することで、CPAではわからなかた広告効率の判定ができるようになった」とアトリビューション分析の成果を語った。

最後に、「データは価値があるが、データのままでは意味がない。料理に例えれば、それはまだ野菜が畑に植わっている状態。それを収穫し、整形し、最後に調理することで初めて価値になる。アドエビスは種をまいて野菜を育てるのみならず、収穫と整形までしてくれるような存在。後はマーケターの調理の腕で、そこに自分の意志を込めるだけ。広告接触履歴データを活かせる時代が来ている!」と締めくくった。

アドエビス、新たな主力機能と今後の製品ロードマップ

株式会社ロックオン
執行役員 開発本部 戦略企画部長 中川 仁
執行役員 開発本部 開発部長 畑 晋平

アドエビスの現在の取り組みと今後の開発テーマについて、戦略企画部長中川と開発部長畑へのインタビュー形式で、リリース前の非公開情報も交えて紹介した。

現在、取り組んでいる開発のテーマとしては、デバイスをまたいだ閲覧を正しく評価する「クロスデバイス判定」、AIを活用した「高精度なデモグラ類推」、「Apple社のSafariブラウザに追加されたトラッキング防止機能(ITP)への対応」がある。ITP対応は既に実装済みで、新しいタグを設置することで、計測できるようになると説明した。

上記取り組みの他にも、他社サービスとの連携を積極的に展開している。「月に2~3回のペースでリリースしていく予定なので、ご期待ください。」と述べた。

パートナー企業様支援体制のご紹介

株式会社ロックオン
パートナーアライアンス部
部長
小柳津 里奈

株式会社ロックオン初となる当イベントの仕掛人、パートナーアライアンス部部長の小柳津は、アドエビスの成長にはパートナー様との協業は欠かせないと語り、パートナー様企業への提供プログラムを紹介した。マーケティング/営業推進活動、共同研究・開発、情報提供や教育支援等の支援プログラムを用意しており、2018年1月にはパートナー様専用のメールマガジンやウェブサイトがリリースされる予定だと説明した。

パートナー様への感謝状贈呈がありました
フォーラム終了後の懇親会を行いました

会場アンケートの結果、約90%のお客様に良いコンテンツだったとご評価いただき、パートナー支援プログラムに期待をしているとお答え頂きました。
今後、更にアップグレードしたコンテンツをお届けできるよう、尽力してまいります。改めましてご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
次回の開催もお楽しみに!

> アドエビスのパートナー制度について